<テレビウォッチ>麻生首相がまたやった。健康保険の話で「たらたら飲んで食べて、何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と。
11月20日に開かれた経済財政諮問会議で、与謝野経済財政相が社会補償費に抑制や効率化の必要を述べたのを受けての発言。26日に公開された議事要旨で明らかになった。
「67歳、68歳で同窓会にいくとよぼよぼしている。医者にやたらかかっている者がいる。彼らは学生時代はとても元気だったが、今になるとこちらのほうがはるかに医療費がかかっていない。それは、毎朝歩いたり何かしてるから」といったあとで、冒頭の発言となった。
大林素子は、「面白いですね。飲み会ではないのだから、これ言ったらいけない」
その通り。居酒屋談義で病気がちの仲間を冷やかすのならともかく、いやしくも経済財政諮問会議だ。主宰する首相が、制度そのものをわかっていない、どころか否定するかのごとき発言。「みんなで支え合う」という基本理念が抜け落ちている。そんなことをいったら、年金だって各種の保険だって成り立たなくなる。
嶌信彦は、「麻生さんだけじゃなくて、厚生(労働)省もそう思ってるんでしょうね。だから、後期高齢者からお金を……ということになる」
みのは、「母子加算の廃止。なぜ廃止と聞いたら、自立支援だと」といつもの論をいう。
番組では出なかったが、首相はこのあとさらに、「私の方が税金を(多く)払っている。健康を保った人には何かしてくれるというインセンティブがないといけない」といっている。いいたいのはここだったのかもしれないが、不十分ながらこれらはすでにある。やっぱり制度の実態をわかっていない。
首相はまた、きのう(26日)開かれた全国市町村長会議でも、ヤジられた。定額給付金の実施で、市町村の協力を呼びかけたところ、「丸投げはやめろ」。これに先立つ代表者の発言では「国政は機能不全に陥っている」と批判され、首相就任を祝った万歳三唱でも同調しない参加者もいた。
逆に、首相が退席後に発言した民主党の鳩山幹事長は、給付金担当で弟の鳩山邦夫総務相を引き合いに出して、「兄弟がますます仲良くなった。釈然としない思いを共有してるから」などと述べて、拍手をあびていた。
みのが、「あの兄弟、仲が悪かったの?」。竹内香苗は、「ますます良くなったと言ってます」
「なんか末期の感じですね」とみの。
嶌が、「自民党内ならともかく、全国の市町村長会で総理に『丸投げやめろ』とヤジが飛ぶなんて珍しい。総理って、人はともかく権威のあるものでしょう。なんか落ちてるんでしょうね」。
だれかがいってたな、「ただの政治好きのおじさん」と。そろそろ賞味期限切れか?