「大騒ぎになり目的ほぼ達した」 ヤメ検弁護士「元次官襲撃」解説

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   <テレビウォッチ>大澤孝征(弁護士)が、元厚生次官宅連続襲撃殺傷事件と容疑者について解説を繰り広げた――秋葉原型の劇場型、自爆型事件。

単独犯だとすれば…

   できるだけ派手に起こして、その結果、自分は死刑になってこの世を終わる覚悟でやったのではないか。若いころはかなりいけていたが、いまは全然、認められない状態になって、自分自身の生きる証しを、大悪人として残る形、小泉毅という人間がこの世に存在していたということを残したくてやった。

   それで、このために生きてきたんだという言葉を吐いたのではないかという気がする……34年前といえば、秀才で嘱望されていた得意の絶頂の時期、そのときの一番の挫折経験が飼い犬を処分されたことだった。いま、どうにもこうにもならなくなって、その話を持ち出した心情はわからなくはない。そうした矛盾を解決するために、殺害、それも複数殺害を目的にやったが、複数殺害した割に世間が騒がなかった。で、手薄なうちに、中野の事件を起こしたところ、大騒ぎになって目的はほぼ達した。それで、身辺整理して出てきた……単独犯だとすればそういう解釈が成り立ち得る――

   捜査の実態を知るヤメ検の強みか、その分析は他のスタジオ陣を圧していた。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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