<テレビウォッチ>「人間はいろいろな側面を持っていて、昼と夜、顔が違ったりすることはあるから、僕はそんなに驚きはしないけど、この人の場合は極端ですね」と、鳥越俊太郎は述べた。
昼は茨城県内の小学校で算数を教える常勤講師、夜は栃木県内の繁華街のキャバクラ嬢という、2つの顔を持つ32才の女が、交際していた元暴力団員(45)の男とともに、恐喝、恐喝未遂の疑いで逮捕されたのである。
立花裕人リポーターの報告によると、彼女は、昼はジャージーで、笑顔が絶えず、ユーモアがある、夜はミニスカートで、周囲に挨拶もせず、四六時中、怒鳴り声、という甚だしい落差のある姿を見せた。
学校で教わった生徒たちからは、「教え方が上手で面白い。ノリがよくて明るい」と評判がよく慕われていた。が、住んでいたアパートの近所の人は、「年中、つまらないケンカをしていた。夜中、大きな声で騒ぎ、警察沙汰になったこともある」と言う。また、アパートの家主の話では、家賃を5か月、滞納したこともあったらしい。
逮捕のきっかけは、元カレ(27)に対する恐喝。「いっしょに住んでいた時の生活費200万円を返してよ。彼は暴力団員だから金を出したほうがいい」と脅迫した。それ以前に5万円を脅し取っているそうだ。
赤江珠緒が「2役をしなければならないほど、お金に困っていたんですか」と疑問を口にする。
立花の返事は「常勤講師は正規の教師と同じくらいのお金をもらえるはず。普通に暮らしていればお金が足りないことはない。なぜかお金に困っていた雰囲気がある」。
鳥越は「男に吸い上げられて貢がせられていたことも考えられる」とした。
吉永みち子は「常勤講師というのは安定感がない。学校を転々として長い間、同じ学校にいられない。常に子どもたちも新しく、いろいろな顔をつくれる。そういう寂しさを夜に吐き出すことによってバランスを保っているうちに、すき間に誰かが入ってきて人生が変わっていってしまうのでは」と語った。
つきあった相手が悪すぎたのだろう。2人とも容疑を否認しているそうだ。