「大」防弾ガラスも登場 米大統領選のピリピリ

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   <テレビウォッチ>「オバマかマケインか」というより「オバマがどのくらい差をつけ圧勝するか」に焦点が移った感もある大統領選開票直前のアメリカ。笠井アナがオバマの地元イリノイ州シカゴから生中継した。

希望を見ているのでは

   笠井が中継したのは、オバマが勝利宣言を予定しているシカゴの会場。

   報道陣だけでも120の国から7500人が詰めかけ、会場に入るチケットも支持者向けに7万枚が用意されたが、集まるのは100万人は下らないという予想も……

   一方、マケインは地元・アリゾナ州フェニックスのリゾートホテルで勝利宣言を予定している。しかし、会場には入れるのは、選挙活動に同行した記者と招待した支持者3000人だけ。あとは会場の外に設けられたスクリーンで中の様子を見るのだという。

   キャスターの小倉が「日本語で言うと、マケインは最初からマケが決まっているじゃないかと思っていたが、あまりにも勢いが違うネ」と、両陣営の熱気の違いに驚いた。

   これに笠井も「有名な評論家なども、これほど差がつくとは予測していなかったと言われていまして、正直なところオバマの圧勝ムードです」と。

   ただ、その一方で笠井は「オバマが大統領になって大丈夫かということもある」と、次のような懸念を伝えた。

   ビル群からの狙撃対策として、会場に真ん中に設けられた演壇の前に、厚さ6センチ、縦3メートル、横5メートルの透明の防弾ガラスが設けられたのだ。

   取材して「なぜホワイトハウスか分かるかい。あそこは白人が入る家だから」という声も聞かれたという。

   黒人で初めて州知事になり、オバマとも親交のあるワイルターは「どの大統領だって、有名になりたいと思う人に命を狙われる。なるようにしかならないという覚悟でいないと……」と助言したという。

   オバマ圧勝ならアメリカの舵は「左旋回」へと大きく切られるだろう。笠井は最後に「取材をすると、ほとんどの人が『経済を何とかしてくれるのではないか』と答えていた。『変革』『チェンジ』に希望を見ているのではないでしょうか」と。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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