母が娘「8年監禁」 その問題の本質

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   <テレビウォッチ>約8年間、『監禁状態』に置かれた札幌市の女性が保護されていたことが、このほど明らかになった。保護されたのは女性が19才だった2年前。学校に通わせず、外にも出さずに『監禁』していたのは実の母親である。母親は、誰かから危害を加えられると考え、「娘は自分が守った」と言っているそうだ。

8年間は長すぎる

   所太郎リポーターの報告によると、小学校高学年から出席日数がどんどん減少し、6年生では1日、中学校には入学式と翌日しか行っていない。中学校から電話を受けた父親は「元気に普通に生活しています」と返事。それを受けて学校は不登校として処理。

   2004年、両親間に別居、離婚話が持ち上がり、父親が区に内実を話して相談すると、区は「奥さんを病院に行かせたほうがいい」とアドバイスしただけ。06年、ようやく事態が動く。虐待ではないかという近所の人からの通報で、児童相談所が『監禁状態』の女性を救いだしたのである。行政側の助言で、父親と親戚が、母親を精神科病院に入院させたという。

   村田晃嗣が、保護されてから2年間、報じられなかった理由を尋ねると、所は「プライバシーのこともあり、発表するものではない、と行政側は言っている」。

   山口一臣は「プライバシーを保護しながら事案の概略は発表できる。行政に何らかの後ろめたいところがあったのでは」と疑問を呈する。

   木場弘子が「医師の診断書のような決定的なものがないのに諦めてしまって安否を確認しないことに消極性を感じる。入って行って何もなかった場合でもよかった、と切りかえるようにしないと消極性は直らない」と述べた。すると、ここから大谷昭宏、村田、山口が、児童虐待防止法の度重なる改正で積極的に対処できるはず、と口を揃える。行政側の対応が問われることになろう。

   発見された当時、3才レベルの知能だった女性は現在、小学1年の教科書を使って勉強できるまで回復したという。最後に山口が「それにしても8年間は長過ぎる」と結んだ。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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