<テレビウォッチ> きのう(10月23日)の速報に続いて2億円宝くじ当選女性殺害容疑者(51)の素顔に迫った。
高村智庸リポーターが聞きまわって集めた容疑者の「オモテの顔」は「まじめ。そんなことをするようには見えなかった」。「ウラの顔」は「オンナに入れ込んで借金も」というもの。
愛人と目されるスナックのママには、2つの店を持たせ、自宅の新築費用も出してやり、彼女の二束三文の土地は500万円で買い取り、さらに2000万円を貸してもいた。もう1人別の女性には、消費者金融からの借金5~600万円を肩代わりしてやったという。計9000万円ほどを2人の女性に貢いだことになる。経営していた電子部品製造工場が倒産する前後のことで、遺体で見つかった女性(42)が行方不明になった時期と重なる。
山口一臣は「被害者は派手な生活をしているわけではなく、家賃1万円の賃貸に住んでいた」と取材で得た話を披露。
高村によると、被害者の女性は宝くじ当選の半年後、2005年2月に、会社を辞め、新車を購入した。その車のディーラーに「陸前高田に行くんですか?」と聞かれて、「くされ縁でねー」答えたという。陸前高田は容疑者の転居先であった。しかし、同じ年の春、容疑者は家を借り「貸した金を払ってくれないので差し押さえた」と語って、被害女性の家財道具などをそこの倉庫に運び込んだ。その後、家賃はいっこうに払われず容疑者から連絡もなく、07年2月、家主が倉庫を調べたところ、被害者の家財道具のほか、印鑑、預金通帳などが見つかって、警察に届け、逮捕に結びついた。
大谷昭宏が「警察が宝くじの当選をいつつかんだか……もっと前に端緒があってもよかった」と言うように、事件の判明するのが遅かった気がしないでもない。
容疑者は逃げるように上京し台東区で、再婚した女性、その子とともに暮らし、新聞配達員として働いていた。女性とのつながりはどうしても断てなかったのだろう。