<テレビウォッチ>野球のワールドカップ的(なものを目指してる)大会、第2回WBCの日本代表監督人事が迷走中だ。野球好きのスッキリ!!コメンテイター、テリー伊藤も気をもんでいるようで、番組の新聞記事紹介コーナーでは度々このネタを取り上げている。
一時は星野仙一・元北京五輪日本代表監督が内定していたというが、有力選手が暗に物言いを付けたりして混乱。昨日はついに渦(火)中の星野が就任辞退を公表した。
日本シリーズの優勝監督を、との声もあるが、テリーは「私は反対です!」。ペナントレースを制した巨人・原、もしくは西武・渡辺監督を選ぶべきだという。たとえば中日は巨人とはシーズン中10ゲームも離され、力の差は歴然。それがクライマックスシリーズで勝ち、「日本シリーズで勝っちゃったら、どうなんだって――」
サッカー好きで野球に詳しくないと自負する司会の加藤浩次は、ここでもっともな疑問を口にした。「でも、WBCはクライマックスシリーズと同じ短期決戦ですよね。短期に強い(監督の)ほうがよくないですか?」
「いいんですが……そうなるとペナントレースの価値が下がるような気がするんですよね」。どうやらテリー案は、プロ野球のクライマックスシステムへの不満から出たもので、WBCで勝つことを最優先してるとは言いがたい。これではまたクレームがつきそうだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト