「無気力」相撲って要するに… 「内部」録音テープ放送

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   <テレビウォッチ>難解な相撲業界用語「無気力相撲」とは何なのか。理解の一助となりそうな録音テープを日本テレビが入手したらしい。

   番組によると、1991年9月6日、両国国技館に親方と十両以上の力士全員約170人を集めて、「(故意による)無気力相撲について」の緊急会合が開かれた。テープは出席者の1人が録音したものだという。

   口火を切った出羽海理事(当時)は叱りつけるような、厳しい調子で、「故意による無気力相撲」が非常に多くなってきたと言う。続けて、「(白星を)簡単にカネで手に入れるということは、稽古もなにもしなくていい(ことになる)」「(親方は弟子が)握ってでもいいから勝ったらいいじゃないか、と見受けられる」などと話し、さらに取引を仲介する若い者や床山にも厳罰を与えると言明した。

   また八百長問題が広がることを極度に恐れるような発言も聞かれた。「国会でこれ(八百長問題)を取り上げてやられたら、財団法人(日本相撲協会)がダメになるんではないか。国技館の土地も没収、みんな退職金も何もなくなるんです。恐ろしいです、これは」(出羽海)。二子山理事長も「74年続いたソビエト共産党が崩壊した。相撲界がやられたって不思議ではない」と時代を感じさせる例えで切迫感を強調する。

   このテープを聞く限り、91年には双方の合意に基づき、カネの授受を伴う無気力相撲が横行していたとしか考えられない。最近はどうだかわからないが、とりあえず国会で厳しく追及してみるといいのかもだ。

文   ボンド柳生
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