<テレビウォッチ>高齢者にとって2か月に1度の15日は『最も危険な日』と、昨日(10月15日)は「振り込め詐欺」を取り上げたが、今朝も同じテーマで後期高齢者医療制度の「年金天引きトラブル」を。
4月からスタートした同制度。年金からの強制天引きは、昨日で4回目になるが、これまで計算ミスやら二重徴収、はては死亡後も天引きされるなどトラブル続き。
さて、新たに400万人が加わって天引きとなった昨日はどうか。
番組が調べただけでも、督促状の名前が違っていたり、自治体から送られてきた15枚綴りの書類には「口座振替申込書」「一括支払書」「分割支払書」など煩雑で、説明書も分かりにくかったり、という苦情が……。
で、その極め付きが舛添厚労相作成という1枚の絵だった。
昨日の参議院予算委員会。共産党の小池議員が1枚の絵を掲げ「これは一体何?」と質問した。
絵には『県単位75歳専用バス』のタイトルの下に、バスの絵が描かれ、中に運転手の他、乗客5人がそれぞれ一言コメントを。
運転手は「いいバスと思っていたんだけど……」。しかし高齢者の乗客は「勝手に天引きされるし」「行先はうば捨て山かな…」「早く死ねというのかね…」と。
「いったい誰が書いたのか?」に、答えたのが舛添大臣。厚労省での話し合いの資料として、「誰でも乗れる安全、安心の大型バスですよという前提として描いた」という。
小池議員は「結局、(現行制度は)うば捨て山行きのバスと認めているじゃないですか」。
ノンフィクション作家の岩上安身は「ミスが多発して役人自身がこなしきれていないのですよ」。キャスターの小倉も「親のところへ書類が送られてくるので見るのですが、非常に分かりにくい」と。