<テレビウォッチ>「子宮筋腫を手で治す」というふれ込みで「治療」にあたっていたとして、元「整体診療院名誉院長」、小松忠義容疑者(76)ら4人が医師法違反の疑いで逮捕された。小松容疑者以外の3人は、愛人(49)、元内妻の妻(61)、男の弟子(41)。
「子宮筋腫を手で治す」なんて、インチキ治療そのものの感じだが、報告した井口成人リポーターによると、手術しないで子宮を残したいと、ワラにもすがる思いの女性からの問い合わせが多かったらしい。赤江珠緒も「女性とすればとてもよく分かります」と言っていた。
番組が伝えるところでは、初診料が3万円、1回の触診料が5000円で、年間2000人ほどの患者が訪れ、2006年には5000万円の売上げがあったという。
「医師免許もなく、整体やマッサージの資格もない」(井口リポーター)小松容疑者の「信じさせるアイテム」は3つ。(1)自主出版で本をつくり、近所にタダでばらまく(2)宣伝カーで近所を回る(3)胸の前と背中に本をぶら下げて駅前や電車内を歩く、というもの。すべてターゲットはご近所である。さらに、信じがたい15の肩書を見せびらかせていて、なかにはアメリカの大学の総長なんていうのもあったそうだ。
鳥越俊太郎は「女性のある種の悩みにつけこんで、だまして金を取るのは許せない」と怒りを見せる。
赤江は「本を読んだんですが、(患者さんの)体験談がまことしやかに書かれていてこれで治るんなら、と思っちゃいました」。
白石真澄は「立派な肩書をもつ方が自主出版しなきゃいけないというのがおかしい、と思わなくてはいけない」と戒める。
逮捕時に「なぜこんなことをするんだ……なんで寄ってたかって強引に引っ張って行くんだ」と叫んで抵抗していた容疑者は、取り調べに対し、逮捕容疑を大筋で認めているそうだ。見栄っぱりで打たれ弱いのかもしれない。