舛添厚労相の発言先行 「役人がしらけちゃってる」

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   <テレビウォッチ>きょう(10月15日)から後期高齢者医療制度と国民健康保険(65歳以上)の年金からの天引きが本格スタート。しかし、督促状騒ぎや口座振替との二重納付など、各地での混乱が伝えられる。

これじゃ分からない

   そんな中、舵取りである舛添厚労相の発言が、物議をかもしている。どうやら大臣の先走りに、役人がしらけている気配濃厚だ。

   ◆発言その1
 きのうの予算委での年金改ざん問題のやりとりで、舛添大臣は、「すでに年金が支給されている65歳以上2万人の確認を急ぐ。16日から職員が戸別訪問して被害者を特定し救済する」といった。

   ところが、「朝ズバッ!」が各地の社会保険事務所で聞いたところ、「あさってですよね」(東京)、「大臣の発言で初めて知った」(大阪)という具合。実は、いつから、どのようにやるかも定かでない。訪問先のデータも届いてないのだと。

   同じ日、民主党の厚労部会が社保庁にきいたところ、「いま通知を作成中。明日(15日)には出さないと」という状況だった。つまり、予告して、日取りを決め、調査となると。そりゃそうだ。いきなり調査が来ても、高齢者がすぐ対応はできまい。

   与良正男は、「麻生さんは、役人を使いこなせといったが、役人が離反してしまったような。両方悪いんですけど、大臣が準備不足のまま発言が先行して、役人がしらけちゃってる」

   ◆ 発言その2
 後期高齢者医療制度で先(9)月20日、同じみのもんたの「サタデーずばっと」に出演した舛添大臣は、「国民から支持されない制度は大胆に見直すべきだ」として、(1)年齢で区分しない (2)年金から天引きしない (3)世代間争いを助長しない、の3原則をもとに新制度を決めるとした。これは舛添私案として、大きく伝えられた。

   ところが25日になると、「(現行制度を)運用でやる方法もあるかもしれない」

   きのうの予算委では、「私のは1つのたたき台。役所の案でも党の案でもない」となにやらひいてしまった感じだった。

   民主党議員も、「(新制度は)いい制度だといっていた人が、変えるとはどういうことか。私案のたたき台なんて通用しない」

   みのは、「変わる、変わらない、これじゃ我々はどれをとったらいいか分からない」

   与良は、「最初の発言は、新内閣ができる直前でしょ。その後何があったか。そこまで言うんならやってほしいが、私の案ですと、それをいっちゃぁおしまい」「麻生さんは争点がみえないといってるが、これ重要な争点なんですよ。未来がかかってるんだから、政権党としてどうするのか、整理した方がいい」

   頭のいい人にありがちな先走りか。行政を動かすには、事前の準備が必要。でも、「朝ズバッ!」も「ホントにできるか」なんて冷やかしてちゃいけない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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