お笑い芸人の桜塚やっくんが、2008年10月11日のブログで、映画館でのちょっとしたエピソードを書いている。題名は「頭にきた!」。
渋谷の映画館に、福山雅治主演の『容疑者Xの献身』を観に行った。福山の友人役で堤真一が出ている。
既に読んでいた原作が面白かったので映画も楽しみにしていたやっくん。
「真一さん最高!やっぱりキャスティングする人はすげぇなぁ」
と思いながら観ていると、離れた席から携帯電話の着信音が聴こえ、しかも電話の主が話し出した。
「考えられないでしょ!」
と激怒するも、席が離れていたので我慢。誰も注意しないので、「このままでは映画が台無しだぁ!」。
すると、「遠くの方で地響きのような咳払いが!」。「うおっほおおああぁぁん!」という、いかにも意識的な咳払いだっため、その「携帯野郎」もすごすごと映画館を出て行った。
「おおっ!すごいおじさんがいたもんだ!
いやぁ正義の鉄槌ならぬ、正義の咳払い!」
と、感心。その男性は無理な咳払いのためむせてしまい、かえって周囲の迷惑になってしまったが、
「そのおじさんに国民栄誉賞をあげたいと一人感慨にふけりました」
と、賛辞の言葉を惜しまないやっくんであった。