<テレビウォッチ>新聞記事が2つ。まずは読売新聞の世論調査で、「民主党に一度、政権を任せてもよい」と思う人が58%、思わないが38%と出た。男女、年代別すべてで多数だった。自民支持層でも38%だったという。
ところが「政権担当能力」では、「ある」が自民党67%に対して、民主党は「ある」46%と「ない」47%と完全に二分。「政権を任せてもよい」と答えた人だと、「ある」が66%、「ない」29%だった。これは一体どういうことか。
元宮城県知事の浅野史郎が、「地方分権の論議と同じ。(地方は)能力がないと(国が)いうから、我々はやらせてもみないで何を言うか、といってた。自民はずっとやってきたんだから、担当能力はありますよ。それがいま、どうかと問われてるわけ。でも、この結果は不思議じゃない」
吉川美代子も、「なんとなくみんなが思ってること。自民は長すぎた。民主党にやらせてみたいけど、いろいろ心配だよねと」
みのもんたも、「長いこと任せてきたひずみが出てますものね」
もうひとつが朝日新聞で、「赤字国債増発強まる」という記事。緊急総合経済対策をにらんだ第2次補正予算の財源確保だ。景気後退で税収減が予想される中、政府・与党は、思い切った景気対策のためには避けられないという空気になっているという。
竹内香苗が、「バンバンだしていくという声もあります」と記事を読んだ。麻生首相の景気優先姿勢からくる当然の帰結。いつか来た道……
みのが、「景気をよくするために、借金ですか?」
吉川は、「その時はよくても、利払いがありますからね」
「すでに300兆円とも400兆円ともいうんでしょ」とみの。
吉川は、「孫の代どころじゃないですよね」
浅野は、「2011年にプライマリーバランスをゼロに、新規発行はゼロにするという目標はおろしてないが、選挙だし、国民は景気、景気というしで、目の前のことにとらわれてる。まあ、国債は返すのが先になるからね。悪いけど麻薬みたいなもんですよ」。
みのは、「文禄のころ、殿様が年貢をあてに金貸しから借りて破綻したのと似てない?」
浅野は、「目の前の景気対策というのは、説得力ありそうだけど、返さなきゃいけない金なんだから、自制しないと」
これこそ政権担当能力ではないのか? 自民党はこのやり方で、日本をこんなにしてしまった。この「担当能力」がいま問われているというのに、なんと従順なことよ。