<テレビウォッチ>東京地裁に破産の申し立てをした海外留学仲介の大手『ゲートウエイ21』。福井伴昌社長が昨日(10月5日)、初めて債権者である留学予定者の前に姿を現し、怒声が飛び交う中で土下座し謝罪して見せたが……
この『ゲートウエイ21』には、留学予定者1300人が総額で9億5000万円を前払いしている。東京都内で昨日行われた債権者説明会には、これらの人が「カネ返せ」と詰めかけたが、会場に入れたのは800人ほど、あとは外で様子を見る始末。
冒頭に福井社長が「夢とか人生を狂わせてしまいまして、本当に悔い改め反省しております」と、土下座し頭を下げた。これに「そんなの意味無い」「払ったお金どうしてくれるのよ~」と、怒声が飛び交った。
続けて代理人の弁護士が「受け取った9億円余りは返せません」という内容の説明に、さらに激しい怒号が……
債権者が「支払ったお金をそのまま(留学先に)送金すればいいのにおカネはどこへ行ったのか?」との問いに、福井社長は「国内の(店舗の)家賃であったり、社員の給料であったり……」と。
放漫経営の典型だが、この福井社長とは、一体どういう男なのか??
『とくダネ!』が取材した元社員の証言によると、もとは大手英語教材会社で何年もナンバーワンの売り上げをあげた「伝説の販売員」。10年前に独立して『ゲートウエイ21』を始めた。
今も3億円の豪邸住まいで、番組スタッフが確認したところ、プール、エレベーター付き、高級外車が置いてあったという。
ところが、経営は数年前から自転車操業で、留学予定者から受け取ったお金は留学先に送金せずに、家賃の支払いや給料に……というのだから驚くほかない。
東京・銀座、名古屋、広島、福岡など10か所に支社があるが、いずれも1等地。銀座支社はあの『シャネル』のビルの裏にあり、1か月の家賃は220万円という。経営判断と言えばそれまでだが、なぜ海外留学仲介業が銀座のど真ん中に支社を構える必要があるのか……。
福井社長は「私的流用はありません。私財も4000万円投入し、自宅も抵当に入っており、勝手に処分できません」と説明している。
債権者説明会では「詐欺だ」という声が盛んに飛んだというが、こうした事件に詳しい弁護士は「会社の責任は問えるが、おカネは返ってこないだろう。詐欺罪はよほどの証拠がないと難しい」と。
小倉は「利益が出なければ途中で引くことを考えるのが普通。お金に目がくらんじゃったのですかね~」と。
最後にタレントのピーコが「なんでこんなに留学したいわけ? それに、どんなところにホームステイするか自分で確かめなきゃいけないのに人任せで留学とは……」
これに笠井アナが「『人任せの留学はいけません。騙されますよ。うちならば安心』というのが、この社長の勧誘のキメ台詞」だったとか。