今度は「オレ郵便局員」詐欺 分業の悪知恵とは

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   <テレビウォッチ>また、新手の詐欺が現れた。今度は「郵便局員」を名乗っていた。高齢者を訪れては、「古い通帳を持っていると使えなくなる。新しくしましょう」といって、預金通帳と印鑑、保険証をあずかっていく。これまでに世田谷区などで高齢の女性ばかり14件、8000万円の被害という、やはりただごとでない。

また新手ですね

   詐欺などの疑いで捕まったのは坪内征司容疑者(38)で、通帳を渡した女性が郵便局に連絡したために、窓口で御用となったのだが、高額の引き出しは窓口でやらなくてはならない。そこをどうすり抜けたかがみそ。

   手口は替え玉。高齢の女性を使っていたのだった。しかもばれないように複数の女性を使い分けていたという。

   それにしても、被害者達はどうして、この男を信用してしまったのか。井口成人の取材に、ある老人ホームの職員は、「公共機関とかお医者さん、郵便局とか役所。そういう言葉は、信用しがちなキーワードなんですよ」という。

   赤江珠緒が、「また新手ですね」

   森永卓郎が、「専売公社で営業をやっていたとき」と、意外な経歴を語った。「代金の支払いで、タバコ屋のおばちゃんて高齢の方多いでしょ。通帳とはんこを出して『おろしてきて払ってね』と。そういう高齢者の弱みを知っていて、さらに替え玉で引き出すというのは、相当ずるがしこい」

   大澤孝征は、「いわば詐欺の分業化。振り込め詐欺がそうでしょう。電話をかける者、ATMで指示する者、金を引き出す、みな分業化している。これもそのひとつ。金をおろすところが捕まりやすいから、誰かにやらせる」

   若一光司が、「おろした人たちは知らないままか?」

   大澤は、「知ってれば共犯ですが、知らないままということが多いですね」

   森永は、「いまどき銀行は家まで来てくれたりしないが、郵便局はまだそういう親切をやっている。それを悪用しているんですよね」

   「どうぞお気をつけください」と赤江。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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