<テレビウォッチ>候補者5人による自民党総裁選が昨日(9月10日)スタートしたのを受け、『朝ズバッ!』もトップニュースで。が、やはり冷ややかな空気が……。
5人の候補者がそろって14時から行われた共同記者会見。記者から、他の候補者より優れているところを聞かれて……
まず、小池候補は、「女」であること以外に思いつかなかったのか、「女性の声、こんな声を上げたいと思っている人の声を届けたい」。続けて麻生候補は「一番の強み?うーん、経験かな……」
石破候補は「内閣総理大臣は自衛隊の最高指揮官でもあります。その点についてはエキスパートだと思っています」と。「戦時下の総裁選」なら評価されたかも知れないが??
このあと与謝野候補がすかさず「こういうことを言わない謙虚とか羞恥心が優れているかな……」。
石原候補はことばに窮し「このあとでは言えないよね~。年が1番若い」とだけ。
よほど呆れたのか、みのが百も承知で「総裁になればそのまんま総理大臣でしょう?」
そこで、ジャーナリストの嶌信彦がこの記者会見を総括した。
「ずっと聞いていたが、日本の最高ポストを争うのに、まるで緊張感がない」
「政策が抽象的で、われわれの心に響くものがない。安倍さんは元岸首相の孫、福田さんも福田赳夫元首相の長男。孫とか長男が1年や1年弱で辞めてしまう。次の人も(総選挙予定されている)3か月後で終わりです」
「プッツン、プッツン切れてしまって、政策のつながりが全く見えない。そういうことを考えると、(孫とか長男が)選挙の顔になると選んだ自民党は反省しないとダメになる」
スタジオには、大きなボードに各候補の推薦人20人がずらり。そこには推薦人が所属する派閥が。「派閥を見るとよく分かりますよ」というみのの指摘で見ると……なるほど各候補者にうまく派閥が配分されている感じ。
みのが「これどう感じます?」と。これに、日大教授の高木美也子もやはり「うまく均等に割り振ったと言わざるを得ないという感じがします」と。
そして、みのが怒った。
「会見で記者が『ほとんど麻生さんで決まりですか?』に、他の人たちはニヤニヤ笑っている。『そんなことはない。やってみないと分からないだろう』と、立ち上がって怒る候補はいなかった」
最後に高木が「(他の4人が出馬したのは)売名行為といわれてもしょうがない……」と、タメ息をついた。