<テレビウォッチ>さて、自民党の今後はどうなるか。まずは総裁選挙だ。
「開かれたものになるでしょう」と平沢勝栄議員(自民)がいう。パネルには、麻生太郎、野田聖子、小池百合子、与謝野馨、中川秀直の各議員に小泉元首相の顔。
民主党が小沢一郎代表の無投票再選で動いている同じ時期に、派手に選挙戦を展開して盛り上げて、その勢いで解散・総選挙へというシナリオだ。顔はもちろん麻生太郎幹事長。それが負けを少なくする最良の手だと。ただ、問題が2つある。
ひとつは「党内に麻生さんを嫌いな人がいること。そこで思い切った一手で女性をもってくるか。『女性で初の首相』という呼びかけは、選挙に勝てるかもしれない」(有馬晴海)
話題の1人、小池百合子・元防衛相は、福田首相の辞任を「熟慮されたんだなと。自民党の危機というよりは日本の危機という思いで決断されたんだろうと思う」と。総裁選については直接答えず、「その危機感を共有していきたい」と、控えめに語っていた。
伊藤惇夫は、「これまで自民党は、したたかさと柔軟性で危機を乗り切ってきた。しかし、大本命以外を担ぎ出すほどの力があるかどうか」という。
もうひとつが経済だ。赤江珠緒は、「経済に強い方というのが望まれる?」
平沢議員は、「絶対条件でしょうね。わたしの地元の中小企業でも商店街でもがたがたなんです。ただ、そのやりかたをめぐって党内が2つに割れてますから、どちらがいいかは、国民が、あるいは党員が判断することになる」という。
小木逸平が、「支持率の問題もありますね。国民目線ではだれが?」
室井佑月は、「だれがなっても同じような気がする。お前じゃ勝てないなんて話に凄いしらけてる。総裁選でまたそれを見せられると思うとムカムカする」(爆笑)。
伊藤は、「総裁選や代表選で報道されると、その政党の支持率は上がる。だから、新総裁が決まった直後のご祝儀相場のあいだに解散・総選挙はありうる」
「緊急経済対策なしで?」と森永卓郎。
伊藤は「与党は選挙に勝てるかどうかしか頭にないですよ」とニヤリ。
しかし、平沢議員は「経済やらないで選挙では、一層厳しいことになる。やると思いますよ」
ここでまた、公明党との関係が重要になる。麻生幹事長は、景気対策に財政出動も、という考え。これは公明党の要求と一致する。
松原仁議員(民主)は、「公明党は自民党の総裁選びに影響力を持っている」
赤江は、「国民からすると、それが疑問ですね」
松原議員が、「福田首相の辞任で、いちばん驚いてなかったのが太田・公明党代表」といったのには、笑った。