<テレビウォッチ>フェンシング(フルーレ)で銀メダルに輝いた太田雄貴(22)は「ひょうきんで目立ちたがり屋の青年」(ナレーション)である。きょう(8月14日)北京のスタジオに招かれた太田とテリー伊藤らとのやりとりは、漫才のようだった。
実はオリンピック前、テリーが下した日本人選手のメダル獲得予想で、彼は無視されていたのだ。
太田が「テリーさんが完全にスルーしたんでナニクソと思って頑張りました」と言うのに対し、テリーは「すいませんでした」と詫びつつ、「でも、冷静な試合運び出来たんじゃないですか」と転んでもタダでは起きない。
「お父さんが試合を見に行くと負けるんですって」と、データ入力済みらしい加藤浩次が話しかける。彼の父親は元フェンシング選手なのだ。
太田「みながそう言うんで意識してしまう。コーチが『雄貴、お父さん、北京に来ないほうがいいんじゃないか』と言うんで……」。結局、父親は滋賀・大津市の自宅で息子の活躍を見守った。
テリー「いま仕事してないんですよね」
太田「フリーというかニートなんで……何とか……」
テリー「就職口、向こうから来るんじゃないか」
太田「どしどしお願いします。これ、切実なお願いなんで」
日本ではマイナーなスポーツだったフェンシングは強化費もそんなには出なかったらしく、「アテネに出場したときは親に多大な負担をかけた」(太田)そうだ。
テリーが、2年後にパリで行われる世界選手権で、北京の決勝で敗れたドイツの選手に借りを返してほしいと語り、「フェンシングはヨーロッパで人気があるからモテますよ」と励ますと、「いいですね」と答えるイケメン青年であった。