<テレビウォッチ>「腰を引いちゃって、力で振り回すだけ。1回も技をかけないのに~」(柴田秀一アナ)。そんな不満が『朝ズバッ!』のスタジオに充満した。
柔道女子、5連覇を狙う48キロ級の谷亮子、オリンピック初出場の52キロ級、中村美里がいずれも準決勝で敗れた感想だ。
いずれも3位決定戦で銅メダルを勝ち取ったものの、谷の準決勝の場合は、対戦相手のドゥミトルと組み合えなかったために、両者に「指導」、それが終盤、谷だけにさらに「指導」が 来て時間切れ。
一方、中村も袖、襟をなかなか掴ませてもらえず柔道の技を存分に発揮できず無念さが残ったのだろう、「金メダル以外は負けと同じ」と、悔しさを顔ににじませ、終始無表情だった。
昨日は、自宅のテレビで観戦したのだろう柴田アナは「女子の柔道は腰を引いちゃって……やっぱりちゃんと組んでやって欲しい。とくにヨーロッパの選手は、ただ振り回して倒せばそれで技アリ。腕力だけでないですか」と、スタジオで目いっぱい不満をぶつけた。
これにTBS解説委員の杉尾秀哉も「あれは日本の『柔道』ではなくて、アルファベットの『JUDO』ですよね。谷さんの最後のほうの『指導』もおかしかった」と。
ただ、腕力で振り回すだけで、日本選手以外の対戦では柔道の技が見られない国際試合。残る種目で、日本選手がどんな華麗な技を見せてくれるのかだけが楽しみ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト