<テレビウォッチ>「(同じ)キャスターとして、いかがでしょうか」と、宮川俊二に話を振る赤江珠緒キャスター。同性で、年が近く、朝日放送で同僚だったという赤江は、山本モナについて口を閉ざしたままだ。
一時期の「作家」大量登用路線は失敗だったのか、今は宮川、木場弘子と、テレビの「キャスター」が増えた、この番組。不思議なことには、この頃彼らが実際にキャスターをつとめる番組はあまり見ない。それでもキャスターはキャスター。その肩書きのもと、他人の番組にコメンテイターとして出演する。
さて、そんな本物中のホンモノ、真正のキャスターである宮川は「タレントのモナさんはよく知ってるが、キャスターとしてどうなのか」と、サキヨミの初回放送を注目して見ていたそうだ。「ちょっとリポートの仕方とか、うーん」。キャスターのプロが見ると、首を捻るような出来だったらしい。
さらに、本来ならば、反省会やったり、オンエアを見直したりで、その夜は終わるはず。反省会を行わず、飲んだ上にスキャンダルを起こしたのは「要するにメインキャスターの資格がなかったということかな」と厳しい。
ここで映像はメインキャスターの顔に切り替わる――と、赤江は無言のまま下を向いた。その動作が、肯定のサインだったのかはわからなかった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト