<テレビウォッチ>まだ観光客でごった返してない湘南海岸に、木内希リポーターが「お宅訪問」にやって来た。対象は有名人の家ではなく、砂浜と国道の間に広がる砂防林にあるという「なぞの集落」。
密林に分け入った調査隊は、あちこちにブルーシートや何かの板でできた謎の家を発見。なかには本格的な高床式住居まで。
取材に応じた住人たちは、野菜を育てたり、魚を釣ったり、ゴルフを楽しんでいる。この土地は神奈川県の所有地だが、あまり気にとめてはないようだ。ここでの暮らしは「最高だ」と、ある男性。しかし、もう1人は「できれば元の生活に戻りたい」
こうしたホームレスがひそかに100人以上、居住しているという。最近は、都市部の公園などは規制が厳しいので、目立たない場所に移る傾向があるんだとか。
コメンテイターの山口一臣・週刊朝日編集長によれば、「ロハス、自然志向、スローライフっていう感じですよね」
「専有面積も広そう」と悔しげに山口は言う。現代人のあこがれ、森の生活。しかし、この秘密の森が、そのうち、隣の海岸のように混雑しないとも限らない。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト