<テレビウォッチ> 今日(7月7日)からサミット開幕――。番組コメンテイターでもあるジャーナリスト、鳥越俊太郎が現地洞爺湖に立ち、ナマ中継リポートがあった。
朝方の湖畔には文字通りの暗雲垂れ込め、もやが立ちこめる、あいにくの空模様。「ウィンザー城ですか、あの城、ホテルも見えない」。カサを片手に喋る鳥越も、あまり表情が冴えないようだ。
ちなみに洞爺湖のザ・ウィンザーホテルの建物は英国のウィンザー城とは関係ない。城でもなく、「豪華客船」のイメージだという。
温暖化、原油高騰、食料不足など、地球上全体にも「(洞爺湖同様の)暗雲が垂れ込めている」とシャレて悦に入っていた鳥越だが、スタジオの主要議題はそんなことではない。深刻なファーストレディ(男一人含む)の不参加問題である。
日本がなめられてる、(欧米から)遠すぎる、などのほか、忙しすぎる「分刻みのスケジュール」が有力説として浮上した。昼食会にお茶会、十二単着付けと日本的な「歓迎」も用意されてるが、「だから出席率が低くなる」と山口一臣・週刊朝日編集長。「これを全員が団体としてやる。『やっぱりちょっとね』という人もいるでしょ」
ジャパン団体ツアー旅行は、G8ファーストレディの興味をひかないようだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト