TBSの「THE 世界遺産」。前にも取り上げた気持ちのいい番組だ。
リニューアルして以前の深夜帯から夕方に放送時間が変わった。今まで見てなかった人が見るようになる、という意味で大変結構だと思うけど、長年見てきた習性からすると、まだちょっと違和感もある。俳優、市村正親のナレーションは、テンポも歯切れもよくて心地良い。
比較的最近では、ナスカの地上絵やハワイの火山、イタリア・フィレンツェも紹介してた。多くの回で、歴史的遺産の劣化がすすみ、どうキープしていくか大変難しい問題をはらんでいる、という側面を紹介している。水の都ベネチアの水位問題など放っておくと取り返しのつかないことになる事例もある。「これから」の問題にも焦点をあてているのは良いことだ。
また、「世界遺産」を守ろうとしている人たちを見ていると、世界遺産とは単なる建物や物ではなく、それを取り巻く文化全体を指していることが分かる。日本でも、例えば富岡製糸場を世界遺産に、という声があがっている。これが、単に建物が残っている、というだけではダメだろう。それを取り巻くどんな文化がかつてあり、今もあるのか、を示すことが大切だと思う。
フィレンツェと言えば、日本人学生や高校野球指導者の落書きがニュースになっている。恥ずかしいことだ。
大聖堂に 学生落書き 恥残し
*<編集部注>*
J-CASTテレビウォッチで連載中の「横澤彪のチャンネルGメン69+1」が、「テレビの貧格」(東洋経済新報社、1400円=税別)として出版されました。出版を記念して、テレビウォッチでは、横澤さんの直筆サイン入り「テレビの貧格」を5人の方にプレゼントします。みなさんに川柳に挑戦して頂き、「優秀賞(Gちゃん賞)」に選ばれた5人の方へ郵送させて頂きます。詳しくは以下の記事に載っています。なおケータイからは、応募欄へのアクセスはできません。PCのご使用をお願い致します。
*「『川柳で 横澤さんに 挑戦だ』 サイン本プレゼント」(2008年6月24日)