素早い画像公開、定番化するか 大阪切りつけ容疑者逮捕

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   <テレビウォッチ>日曜午後、大阪駅で起こった通り魔事件の容疑者が逮捕された。防犯カメラの画像から「不審な女」を公開してわずか1日。これでは警察も、「大衆の目」「テレビの力」を信ぜざるをえないだろう。

捜査本部設置というのは?

   事件発生は6月22日13時30分ころ。大阪駅環状線ホーム近辺で3人の女性が切りつけられた。いずれも軽症だったが、大阪府警は捜査本部を設置。駅の防犯カメラの画像を調べて、不審な女を捜し当て、画像を公開。当日夜からテレビで流れた。また、大阪駅も事件直後から、情報提供を呼びかけるアナウンスを繰り返した。

   寄せられた情報は60件。なかに「不審女性」の友人というのが何件かあって、名前が浮かんだ。また事件直後、大阪から4つ目の駅で、「電車のドアにはさまれた」と駅員にクレームをつけた女性が、画像の女性と服装・体格が似ていた、などから、逮捕につながった。

   神戸市に住む大山和歌容疑者(38)で、23日夕に曾根崎署が任意で事情を聴取、同夜傷害容疑で逮捕した。本人は「やっていない」と否定しているという。

   結局、映像だった。きのうの「とくダネ」では、ピーコが「男かもしれない」といったほどだったが、「身長160センチ、小太り」という目撃情報と一致。また、黒いワンピースに黒い帽子、白のバッグ……と特徴のある服装も決め手になった。映像では帽子に隠れて顔がほとんど見えなかったにもかかわらず、知っている人たちにはわかったらしい。

   レポートの長谷川豊が、「先の舞鶴での女子高生殺害事件で、不鮮明な画像の公開が発生から27日後というのが批判されたり、土浦・荒川沖駅でも無差別殺傷事件での不手際もあったりしたため、今回は早めに公開したらしい」といった。

   小倉智昭が、「軽症の被害なのに、捜査本部設置というのは?」と元警視庁の駒田史朗に聞いた。駒田は、「これまでのやり方では抑止にならないということだろう。スコットランドヤードなどは、テロ対策でも民間との協力で効果をあげている」

   警察はこれまで、防犯カメラの映像に限らず、手持ちの情報公開には常に消極的だった。基本的には「一般には知らせたくない」という警察の体質だ。画像の公開も、捜査がどうにもならなくなってから、というのが多い。今回はひとつ前進したのか?

   竹田圭吾は、「計画性があるようなないような……目立つ恰好をしながら顔を隠すような帽子、駅でクレームをつけたり」といった。

   もし、これが特徴のない服装だったりしたら、どうだったか。不審者の割り出しができたかどうかという疑問は残る。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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