現職の裁判官がなんと、ストーカー規制法違反で逮捕された。
宇都宮地裁の下山芳晴判事(55)が、甲府地・家裁都留支部長時代に県内の裁判所事務官の20代女性に「大好きな○○さん、こんどいつ会える」「彼氏と歩いてたね」などとメール、また非通知設定で電話をしたというのだ。
しかも、当の職員から相談を受け、「警察に相談すればいい」と警察庁の友人に話を伝えていた。これで山梨県警が動いたのだが、下山容疑者は、職員には「電話の件だけにしなさい」といっていたが、職員はメールについても相談した。
結局そのメールアドレスから割り出されたのだという。アドレスは「KissmeKissme」だった。
さて、スタジオトークは、裁判官だった弁護士の八代英輝を中心に展開されたが、改めて知る裁判所とは――
加藤浩次が「何かが破綻していたような……」
八代は、「裁判官はどちらかというと、孤独な仕事ですから、職員との接触は多いんですが、この人はベテランでエリートですよね。それが20代の事務官のメルアド聞くなんて、普通ありえない」
「え? なぜですか」とさかもと未明が聞く。
「必要ないでしょう」
「でも、仲良くなりたいと思ったら……?」
「普通に恋愛感情からなら構わないと思いますけど、この方は東京に家もあって奥さんもいる方ですよね。裁判所はセクハラとか凄く気をつけてますから、メルアドを聞くってことがすでに……」
「ご飯とかでもだめなんですか?」
「部全体でいくんならいいけど、1対1はありえない」
「エッ、そうなの?」
加藤が「精神的にバランス崩れたりしますか?」
「10年に1度くらい犯罪がある。(不祥事は)一般の公務員よりは少ないと思いますけど、裁判員制度導入のときにこういう事件が起こると、裁判官の心の健康は大丈夫かと不安になるでしょうね」
テリー伊藤は、「裁判官はほとんどが車運転もしないとか、聖域みたいな部分があるが、これが時代に合ってないんじゃないか。ずっとそこにいるとストレスで、ああいう形でしか表現できないのかと、いびつな部分があるのか」
「考えられないですよね」と加藤。
さかもとが「男らしく告白すれば違ったと思う」といったが、
八代は「裁判所というのは、そういう組織じゃないんですよ」
うーん、やっぱりよく分からない。