無念の撤退となった国際緊急援助隊・援助チームと入れ替わる形で医療チームが5月20日深夜、四川省成都空港に。『スパモニ』は、現地との中継を交え、日本の医療支援を切望している現地の窮状を伝えた。
派遣された医療チーム23人の内訳は、医師4人、看護師7人、薬剤師1人、あとは医療調整官のスタッフ。
現地で取材しているテレビ朝日の記者によると、深夜到着した医療チームの人たちは、一様に緊張した面持ちだったという。
理由として記者があげたのは、「第1陣の援助チームが思ったような成果をあげられなかったプレッシャー。それと新しい情報が入ってきてより厳しいところへ行く覚悟が出来ているからだと思います」と。
成都市内の状況については、「医師の数が少ないうえ、病院は患者であふれかえり、床に放置されている患者もいる。治療は外の仮設テントでも行われているが、周囲にはゴミも散乱し、伝染病の心配もある」とか。
現地の医師も「日本からの医療の専門家を派遣してほしい。たとえば伝染病の…」と訴える。
被災地では、日を追う毎に負傷者が増え数十万人とか言われている。
それにしては派遣した医療チーム、医師が4人、看護師7人ではあまりにも少な過ぎないか。
ジャーナリストの鳥越俊太郎は「援助チームは生存者を発見できなかったが、現地ではすごく感謝された。支援はODA (政府開発援助)のお金よりよほど大事なこと。応募者が900人あったのだから、せめて200人とか300人の数で派遣すれば、どれほど感謝されることか」という。
呼応して赤江キャスターも「なにより一番心が伝わる外交ですが…」と。
現地での受け入れ態勢の問題もあるだろうが、命を救うために、小出しでなく効果的で十分な支援を望みたい。