あ~、体がだるい。不覚にも、風邪を引いてしまった。フリーに風邪は禁物! 体が資本なので体調管理は1番大切なことは百も承知。それなのにゲホゲホと咳き込んで、爽やかな空気を味わいたいこの季節に、悲しいかなマスクをしている。
どの職業でも、風邪を引くのは自己管理が出来ていない証拠といわれるだろうが、自己管理だけでは済まされない職業もある。
たとえば、アナウンサー。見た目ではそれほど分からなくても、一声しゃべっただけで、一発で風邪を引いていると分かってしまう。人間なんだから、調子の悪い時もあるさ! と見逃して欲しいのだが、世間にそうも甘えてはいられない。
そんなアナウンサーの方々は、風邪を引いてしまった時にどんなことをしているんだろう? 鼻水ジュルジュル、咳をし過ぎてガラガラになった声で、隣にいる某局の局アナウンサーに質問してみた。
少しだけ席をずらし私から距離を取りながら、局アナが教えてくれた方法は……
「風邪薬と栄養ドリンクを一緒に飲むこと。栄養ドリンクは体を冷やさないように、常温にまで温度を戻したものを飲むべし!」
アナウンサー歴10年を超える彼が、独自に編み出した風邪対処方法が、これ。
この鉄板方法が編み出された経緯は、局内で風邪を自覚した時に、自販機にミネラルウォーターがなく、たまたま栄養ドリンクがあったから……と単純明快なものだった。
病院にすぐ行く時間がない! そんな時は、この方法を使うらしい。なるほど! 医学的に正しいかどうかは分からないし、万人に勧められるものではナイとは思う。効果には個人差もあると思うが、私はわらをもすがる思いで、すぐさま実践してみた。常温の栄養ドリンクは多少飲みづらく、何度も嘔吐しそうになりながらも、なんとか飲み終えた。
さて、どうなることやら……後は祈るばかりである。