「長野聖火」の逮捕者「実像」  伝えない日本メディアに勝谷苦言

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   勝谷誠彦の「スッキリタイムズ」は、産経新聞の大阪にだけ載ったという記事を紹介した。4月26日の長野での聖火リレーで、福原愛ちゃんの前に飛び出した男性、各社の報道では台湾籍の男性とだけ伝えられたが、実は亡命チベット人だった。

   タシィ・ツゥリンという38歳。「日本のメディアは、よく取材しなかったのか遠慮したのか」と勝谷はいう。

   同紙によると、1959年に中国がチベットを併合した際、父が死刑の判決を受け、処刑の前日に脱走してインドに亡命した。この男性はそこで生まれ、現在は台湾に在住。

   勝谷は「彼は聖火を妨害しようとしたわけじゃなくて、チベットの国旗をカメラに向けたかっただけ。捕まったのはしょうがないが、どういういわれかを伝えておきます」と。

   聖火リレーについては、各地のメディアの報道ぶりなどを別に伝えたが、映像は騒ぎのシーンばかりだ。

   テリー伊藤は「ランナー、チベット、中国、全てが傷ついて哀れだった。欽ちゃんだってまきこまれちゃった。チベットの人たちだって暴徒としてしか紹介されない。つらいですよね」

   「中国の人たちだって、間違った愛国心のなかで旗を立ててどなっていると、世界中がひいていく。それに気づかない哀れさみたいなものを感ずる」という。

   加藤浩次は、「とりあえずランナーにはけが人もなかったし、成功だったという雰囲気だが、どうなんですか」というのに、勝谷はこのチベット人男性のことをとりあげ、「ニューヨーク・ポストに載ったことは大きい」といっていた。

   さらに「何かあったときに、東京都心が赤い旗で埋められる可能性があることがわかった。そして、かなりの日本人が中国人に暴行を受けているんだが、日本の警察は一切中国人を逮捕しなかった」とも。

   あの赤旗はたしかに不気味だった。

文   ヤンヤン
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