「光市母子殺害」への関心 共感かストレス発散か(コメントの窓)

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   今週は、山口県光市の母子殺害事件死刑判決に関する「ワイドショー通信簿」に寄せられたコメントの一部を取り上げる。

   2008年4月22日の高裁判決の翌日、「通信簿」は「~騒ぐ必要あったのか」(朝ズバ)、「被告の父、カメラに『判決へ不満』~」(とくダネ)など4番組計5本の記事を配信した。

   判決の是非そのものに対してではなく、判決や事件を「世論」がどう受け止めたか、に関するやりとりを紹介する。引用部分は、寄せられたコメント全文ではなく一部だけだ。

   スッキリ通信簿「~判決は『不健康か』」に寄せられた「コメント7匿名」。「それにしても被害者でもない者が被害感情に浸りきっているこの状況は何だろうか?」と疑問を投げかけた。そして「被害者が怒るのは当然だが、第三者はもっと冷静であっていい。自分のストレスを発散させるために、何かバッシングできる対象が欲しくてたまらないということなのだろうか」と続けた。

   これに対して「コメント10匿名」は、「それこそ自分だけ良ければの昨今の風潮だと思うがね。他人がどうなろうと構わない、という」と反論した。さらに「確かに義憤とはいうまい、そこまで厚顔でもなければ傲慢でもない」とした上で、「だが被害者、遺族の無念に同情、共感することはできよう。それをストレス発散などという貴方には心がない」と指摘した。

   ところで、裁判員制度の導入は09年春だ。法務省のサイトを見ると、「裁判員制度導入の理由」の項目で「国民のみなさんの視点、感覚が、裁判の内容に反映されることになります」とある。国民の多様な視点・感覚は将来の裁判をどう変えるのか、もしくは変えないのだろうか。

(テレビウォッチ編集部)

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