橋下知事の涙 ただ1人拍手した首長

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   先週、市町村長たちを前に涙を見せた橋下徹・大阪府知事。知事が泣きながら「ご協力のほどを」と話した際、ただ1人だけ拍手を送った首長がいた。

まだ府民は後に……

   番組が注目したのは、橋下知事が泣いちゃったときの映像・音声。目をうるませながら市町村長たちに協力を求める知事の映像を見ると、確かにパチパチと1人が拍手している音が聞こえる。拍手の主は映像には映っていない。

   番組は、会議出席者たちの証言から拍手の主を捜した。「知事の右側から聞こえた」「どこかの町長が拍手していたようだ」。座席表をもとに、「町長」にしぼって電話取材をすると「主」が判明した。

    河南町の武田勝玄町長だった。武田町長に拍手の訳をインタビューした。すると、財政再建に向け「体を張って一生懸命表現している」知事の姿に「感動して思わず」拍手をしたと明かした。

   では、並み居る知事「反対派」首長の中、武田町長はただ1人の「味方」なのか。知事の削減案に対し、武田町長は「賛成か反対かと言えば、やっぱり反対」と明言した。ほかの首長と歩調を合わせ、知事に「考え直してほしい」と要請していく考えだそうだ。拍手はあくまで、知事の「一生懸命ぶり」に対してだけ、という訳だ。

   削減案「反対」が武田町長の本心なのか、ほかの首長と「横並び」で突出を嫌っただけなのか、はよく分からなかった。

   スタジオでは、知事の涙に対し、知事へは応援の声、「命令口調」だった首長へは批判が殺到した、と伝えた。小倉智昭は「まだ府民は(知事の)後についてるんですかね」と感想をもらした。ジャーナリスト上杉隆は、知事の涙は自分はこんなに頑張っているのにという「自分に酔った私的な涙」で「同情できない」と批判的だった。

   武田町長の拍手とその説明に、町民は拍手を送るのだろうか、それとも……

文   赤坂和郎| 似顔絵 池田マコト
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