昨日(4月17日)の市町村長との意見交換会で、補助金削減への理解を求めるスピーチ中、言葉を詰まらせ、目を潤ませた橋下大阪府知事。
たまたま今日のコメンテイターは前宮城県知事の浅野史郎だったので、司会のみのもんたがこう聞いた。「浅野さんは知事時代泣いたことは?」
「泣いたこともないし、怒ったこともない。給料をもらって行う仕事ですから」。表情を変えず、淡々と粛々と、雨ニモマケない感じで、コメンテイター業務を執行する浅野。「奥さんの前で泣いたことは?」とみのがワイドショー的なパーソナル面を引き出そうとしても、「そんなの関係ない」と突き放す。
浅野によれば、今回、橋下が泣いたことばかりが面白可笑しく取り上げられるが、問題点はそこではない。「『(府に)カネがないからしょうがない、わかってくれよ』という部分が全面に出すぎた」。それじゃあ、市町村長もへそをまげてしまう。「大阪府としてはこうしていきたい、と話を持ってかないと」
要は、理詰めで粛々と説明すれば相手もわかってくれるというのが浅野理論らしい。しかし、それは「弁護士」の重々しげで論理的なイメージにそぐわない「情緒」と軽薄さがトレードマークの庶民派タレント知事が好むやり方ではなさそうだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト