奈良遷都1300年記念のマスコット・キャラクターの名前が「せんとくん」と決まった。童子の頭に角が生えているのが、「気持ち悪い」「面白い」と賛否にぎやかだった例のヤツだ。
「スッキリ」ではテリー伊藤が「ぬる坊」なんて名付けて、勝手連よろしく"奮闘"していたためか、デザインした彫刻家の藪内佐斗司・東京芸大教授がナマ出演して、はじめてその意図などを語った。
加藤浩次が「教授」と呼びかけたところ、まず「教授はやめてください。わたしは彫刻家です」「わかりました」から話が始まった。
テリーは「気持ち悪いというのも多少あります。が、きもかわいいというのは新しい文化。いい作品だと思います。大阪万博の岡本太郎氏の『太陽の塔』だって批判された」
コンセプトについて聞いた加藤に、藪内は「童子というのは、もう20何年描いているもので、エネルギーの象徴。遷都1300年の奈良の気をもったものとして作った」
「でも角について批判がありますね」(加藤)
藪内「私のところに800通以上きているメールで、批判は3割ですね。愛称募集では1万4500通、大半はかわいいと」
おおたわ史絵が「批判があるというのは、それだけ気になっていることだと思う」
江田けんじも「遷都(祭)なんて知らなかったが、これで行ってみようという気になった。奈良県の意図は達成されたんじゃないの?」
藪内「反対運動があることは知ってます。私にはありがたい」
加藤が「キャラクターを別に作るという動きもありますね」というのに、「結構なことだと思います」「キャラクターまつりみたいなことになっても?」「大丈夫」
で、気になるのは、「ぬる坊」の行方だ。
葉山エレーヌが「スッキリのために何か?」と聞いたが、「これは奈良県のもので、もうわたしのものじゃない」。で、加藤が「スッキリのために何か作ってもらえますか?」というのに藪内は「喜んで」。「ウワー」となったところで時間切れだった。
「ぬる坊」はこれで終わりだが、名前としては傑作。「せんとくん」より、ずっときもかわいかった。