いよいよ来年からスタートする裁判員制度。問題は、候補に指名されたときに「忙しいから」などと辞退できるのかどうか。最高裁がその判断に資するため、約800人から聞き取り調査をした。(1)代替がきくかどうか(2)不在によって悪影響があるかどうかーーを基準に、"考慮要素"を示した。
まあいろんな理由が並んだ。
・北海道の住民:冬季は雪で車の走行が危険、移動が困難
・草津の旅館業:夏休みや年末年始の繁忙期は、女将は代替困難
・宮崎市の養鶏業:歳暮などで繁忙の12月。ひよこの仕入れ時もだめ。
・主婦:子どもが病気の場合。受験期で立ち会いも必要
・若者・学生:就職説明会や面接に参加しないと就職できず
・技術系管理職:システムの納期などは責任者として抜けられない
・医師・看護士など:手術や検査に重大な影響。学会の発表も。
・営業職:顧客との接待ゴルフ、宴席で代替困難な場合もある
・遊興飲食展:ナンバーワンホステスは常に多忙。不在にできない
・小中学校教諭:行事や面接で親や子との信頼関係をくずせない
テリー伊藤は「意識の問題ですよ。まあ、出たくないと思うといろんな理由を並べますよ」
加藤浩次は「ホステスのところ気になるんですけど……ナンバーツーはどうなるんですか? 絶えず入れ替わるんだから」
「ホストもありますね」とテリーが悪のり。
おおたわ史絵は。「自分の代わりはいないと思っていたのに、全然いるよといわれたら寂しいですよね」という。
テリーは「言い出したらきりがない。意識の問題です」
加藤は「これ、代替できるかどうか、線引きは難しいですよね」
まさにテリーのいうとおり、裁判員制度そのものをどうとらえるかの問題だろう。だれだって忙しい。でも参加することで、自分も社会も変わるかもしれない。
最終的には、個々の裁判官が判断することになる。ただ「忙しい」では通らないだろう。