ネット動画はテレビより面白いか

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   NHKの「新動画時代・メディアが変わる」。慶応大学の村井純教授と秋元康、天野祐吉の対談もあった。

   ピアノを弾くネコの動画などが紹介された。よく、ネット情報は玉石混淆とはいえ「石が多い」と聞くが、なかなかどうして面白いものも結構あった。くだらないと言う人もいるだろうが、くだらないほど面白い、ということもある。

   動画を扱うサイトが爆発的に増えてテレビがピンチだ、と言っていた。特に若者はテレビ離れが進んでいるようだ。テレビでは視聴者は受け手になっているが、動画の世界では発信者になることができる。これまでのように、面白い映像や話がテレビから流れてくるのをただ待っているのではなく、自ら探しだし発信まで

するのだ。そしてその発信に共感する人たちがいる。これは大きな変化だ。

   動画では可能な「好きなときに好きなものを見たい」という要求に、テレビは十分にはこたえていない。この間、視聴率3.5%なんていうドラマがあった。もう誰も見ちゃいないんだ。これまでのテレビの「常識」はガタガタと崩れている。

   ではどうすればいいのか。結局番組のクオリティを守っていくしか生き残る道はないのではないか。一定のジャーナリスティックな視点を盛り込み、スパイスを効かせたものをきちんと作っていく、ということに尽きるだろう。

   いずれにせよ、ネット上の大量の動画はテレビにとって「黒船」襲来といったところか。

      黒船の 無数に来たり テレビおののく

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