街に出てぶらぶらと散歩をしていると、「一体何が言いたいんだよ!」と思わずつっこみたくなる看板や建物が満ち溢れている。そんな「モノ達」を視聴者から募集し、ダウンタウンの松本人志がするどく? つっこみを入れていく新感覚番組『松本見聞録』(TBS系)が4月1日から始まった。
今回は中野や恵比寿のモノ達につっこみを入れるべく、松本は実際に中野や恵比寿の街をひたすら歩く歩く……。
まず松本がつっこむのは「首ピーン」というモノ。聞いただけではそれがどんなモノなのか全く見当もつかない。しかし視聴者と同じく「首ピーン」について何も知らない松本が公園で見つけたのは、ただ首を天に向けて伸ばしている動物の遊具であった。どんなモノが出てくるのかワクワクしていたのに、「それだけかい!」という視聴者の心理を読み取るかのように、松本も「結構時間かけて来たのにコレかい!」と一言。更に隣のキリンの遊具の首が折れていることにもつっこみを入れる。
続いて恵比寿で松本がつっこむのは「ドMかい!」というものらしい。またしても想像がつかないモノだ。恵比寿の住宅街をぐだぐだと一人語りしながら結構な距離を進む松本。唐突に彼が見つけたのは、一軒家の2階のベランダにくくりつけられたタヌキの置物であった。またもやガックリ……。「針金でぐるぐるになってますからね~確かにドMですね」という松本の説明に、訳もなく笑ってしまう。
感想としては全体的にグダグダとした雰囲気の漂う番組で、タモリ倶楽部と同じ匂いを感じさせる。珍しいモノにただつっこみを入れるだけなのに、松本がやると何故か笑いがこみ上げてくるから不思議だ。しかし所々「これは……微妙なのでは?」というモノも含まれており、ものすごく面白い番組!とはまだ言えないライン。今後に期待したい。