女子バスケ北京への道と協会人事 どっちが大切か

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   バスケットボール協会の内紛を立花裕人が、「1分以内で説明します」と張り切ってしゃべりだしたが、端折りすぎなのか、よく理解できない。2年前に催した男子世界選手権大会で13億円の赤字を出し、それをめぐって協会内部でもめていることは確かなようだが、きちんとした解説がないので内紛の中味がスッキリ見えてこない。

   これに会長人事のゴタゴタが絡んで余計ややこしくなる。どうやらバスケ協会と上部団体であるJOC(日本オリンピック委員会)に亀裂が生じているらしい。

   類推すると、3月2日に麻生太郎・前自民幹事長を会長とする人事を日本バスケット協会は承認したが、JOCが認められない、としたようなのだ。別に麻生前幹事長だからダメなのではなくて、今のバスケ協会が行う人事は受け入れられないという立場か。内部の騒ぎを収拾してから決めろ、ということだろう。麻生サイドも受けるかどうかハッキリ言明していない。

   記者会見の席で協会の石川武会長代行は「人事介入ではないのか。われわれがちゃんとしたルートで決めたことだ」と強調した。が、強行すると、JOCは退会処分を仄めかしており、そうなると3000万円の補助金が打ち切られる恐れもある。

   男子バスケはすでに北京五輪へ道が断たれているが、女子は6月にスペインで行われる世界最終予選で5位以内に入れば出場できる。しかし、退会が決まればそれも絶望的となってしまう。

   森永卓郎「人事のために協会があるわけではない。石川会長代行の言っていることは本末転倒」

   若一光司「補助金を返せということになれば選手強化も出来なくなる」

   室井祐月「選手に光が当たっていなければいけないのに」

   大人の知恵を発揮して活路を見出し、選手たちに希望を与えてほしいところだ。

文   アレマ
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