中国、黄砂データ提供拒否 みの「隠すことじゃない」

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   4月中旬なみの気温になったきのう、きょう。根本美緒の天気予報でも、花粉と並んで「黄砂が飛びます」と注意が出た。ところが、その黄砂に関する情報の提供を中国が拒否しているのだという。

協力態勢とか守って下さいよ

   日本での黄砂の観測数は年々ふえているが、原因は"本来の"ゴビ砂漠だけでなく、広い範囲で砂漠化が拡がっているためらしい。また、中国の内陸で発生した黄砂が、沿岸部の工業地帯で汚染物質を巻き込み、朝鮮半島を通って日本へ至る。

   これに、杉花粉が加わると、アレルギー発症の引き金になる可能性が高くなるという。現に、黄砂には多くの微生物が含まれており、黄砂発生から経由地の状況などをモデル化することで、対策を立てられる。国立環境研究所はこのため、中国と韓国、日本にレーザーによる黄砂の厚みを観測する装置を設置して、協力態勢を組んでいた。

   ところが肝心の中国が、いったんは同意しながら、突然データの提供を拒んだのだという。理由は「国家の安全上の理由」というだけ。中国はいったい何を考えているのか。

   「なんで出さないんですかね」とみのもんたがいぶかる。

   寺脇研は、「どの辺りで黄砂が発生するとわかると、軍事上問題があるというんでしょう。あまり突っ込むと、戦争するのか、となりかねない」という。発生場所がわかって、黄砂を分析すれば、相当なことがわかるのは確か。「だが、チベットの話もそうだけど、オープンにして困る話ではないですよ」

   みのも「全地球的に対応しないといけない問題でしょう。これ(番組)中国大使館の人も見てるでしょう。本国に打電してくださいよ。隠すことじゃないんだから」

   中国の大気汚染は、オリンピックがらみでも、連日様々に報じられている。すでにマラソンの世界記録保持者ゲブレシラシェ(エチオピア)が欠場を決めているが、きのう(3月17日)も国際オリンピック委員会(IOC)が、「マラソンなど耐久競技にリスクがある」と懸念を表明した。

   北京から提供された昨2007年のデータを世界保健機関(WHO)の基準に照らして分析した結果らしいが、「競技によっては理想的な条件ではなく、世界記録は出ないかもしれない」というのは、相当にきつい指摘だ。

   みのはさらに、「資料の提供とか協力態勢とか守って下さいよ。お願いします」といったが、中国が耳をかすなんて、だれも思っていない。だからこそ中国。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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