石原都知事への「信頼」も焦げつくのか

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   「新銀行東京」でしたっけ? 正式名を覚えている人はあまりいないのではないか。「石原銀行」のほうがとおりがいい。「中小企業救済」を掲げて、ご本人の発想で創設、途中、損失が発生しても、「まだ発足して1年半、見ていてください。2年たったらたて直しますから。その策もあります」と、大見えを切っていたのである。その石原銀行がいま、危うい。

   2005年の発足時、1000億円(都民の税金)を投入して営業開始以来3年、累積赤字が1千億円になりそうで、知事は400億円の追加支援を求めている。

   3月10日、銀行の現幹部による報告書が出され、ずさんな経営実態が明らかになった。無担保、無保証融資の原則をいいことに、とにかく、どんどん貸したらしい。しかも、行員に最高200万円の報奨金まで出して融資を奨励していた。ところが、利子は低くない。「消費者金融並み」(森永卓郎)とのこと。焦げつきが少なくない。その額285億円。おまけに、経営破綻した企業が2345社も出た。これでは銀行が立ち行かなくなるわけである。

   予想されたことだけれど、多額の不良債権の発生など状況悪化の責任を、元幹部、なかでも前任の代表執行役に負わせている。曰く「独断専行、隠ぺい工作もあった」。ちなみにいまの代表執行役は都の元幹部で銀行設立を主導した人である。報告書について、石原知事は「心外きわまりない。残念」と突っ放す。ひどい実態を見抜けなかった責任と任命責任には触れずじまい。

   若一光司「追加支援400億円の内訳がわからない」

   森永「ビジネスモデルとして成り立たないのは明らかなのに、都民1人6000~7000円、焼き肉を腹いっぱい食べる金を出してまだ支援するのか、という話」。

   室井祐月「焼け石に水になっちゃいそう。1人に責任をおっかぶせてウヤムヤにするつもりなのか。石原さんはあれだけ勇ましくカッコいいこと言っていたのに、逃げる気かしら」

   焼け石(原)に400億円!?

文   アレマ
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