日銀新総裁の人事 世界は注目しているか

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   空転国会の中で、3月19日に任期満了を迎える福井日銀総裁の後任人事もやはり迷走中。

解説します

   『とくダネ!』は笠井アナが、「どれだけ重要な"お仕事"なのか、決まらないと日本は大変なことになるのだとか、『得もり』モードで解説します」と、皮肉をまじえ?て報じた。

   政府は、今日7日午後1時から開かれる衆参両院合同代表者会議で武藤敏郎副総裁の昇格を提案する方針。これに対し民主党は、「財政・金融分離の原則」から、元財務事務次官の武藤氏昇格には不同意の方針だ。

   笠井は「この人が決まらず、不在というのは、日本の金融史上で始めて。大変なことが起きるかもしれません」と重要な"お仕事"について挙げたのが(1)金融政策の決定(2)国際会議に出席(3)物価の番人、の3つ。

   これでは抽象的すぎると感じたのか、「どのくらい重要か」(笠井)というと日銀総裁の年収が3578万円に対し、総理は3950万円で、その差は372万円。財務大臣となると2000万円台というから、年収でみると確かに重要ポスト。

   したがって、笠井は「決まらないとなると、世界的な金融不安の中で大変なことになるそうです。国際的に信用を失墜するそうですし、株価も大きく影響してくるそうです」と、誰がそう言っているのか分らないだけに皮肉っぽく聞こえるのがミソ。

   国際的に信用失墜というのは大げさ。せいぜい恥をかく程度だ。株価はすでに折り込み済み。大きな影響もないだろう。物価の番人?とっくに日本経済は不況下の物価高、スタグフレーションの道へ突き進んでいるのではないか。

   小倉は「民主党の反対する理由が伝わってこないですね」と。確かに民主党のいう「財政・金融分離の原則論」は、所詮タテマエ論で分りにくい。

   結局、不良債権のトラウマを抱える金融界には人材はいないし、現実的には、生え抜きの日銀エリートか財務省出身者かとなるのだが、記憶に残るだけでも、過去の生え抜き日銀総裁で問題のなかった人は???あまりいない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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