橋下徹・大阪府知事が、大阪から中継でナマ出演した。就任挨拶で「破産会社の従業員であると認識していただきたい」「大阪が生きるも死ぬもみなさまの仕事次第」と「大阪維新」を宣言した船出から1カ月だ。
5兆円の負債との闘いが最優先の課題。すでに2つの知事直轄のプロジェクトチームを立ち上げ、年間30億円を支出している出資法人などの見直し・廃止の「改革案」を6月までにまとめる。ために新年度予算も7月までの暫定予算とした。
先週金曜日の府議会での所信表明演説では、「暫定予算なので、この所信も暫定で」とニヤリ。
一方で週末も休みなし。出資法人を視察して歩き、「やろうとしていることはわかるが、お金の使い方がでたらめ」などと語る。テレビ人間もフル回転で、駅伝大会に走ったり、きのう(3月2日)も、水質ワーストワンの河内長野市の大和川の清掃作業に出かけたりした。
みのもんたが、知事就任以来のスケジュールを指して「土日がゼロ。これちょっときつ過ぎませんか」
橋下「いやー、みのさんに較べたら10分の1ですよ」
みの「わたしはもう60過ぎましたから感じられますが、知事はお若いから、倒れたら何にもなりませんよ」
橋下「ハイ」
みのは「5兆2487億円(2006年度普通会計)」のボードを出して、「利息がふえるものもあるんでしょう。本当に大丈夫なんですか」
橋下「3兆ちょっとの予算規模で5兆という、この規模の赤字はわりとある。国なんかは800兆でしょ。赤字は徐々に減らしていくしかない。いけないのは、大阪府はやってはいけない手でお金を調達していたことなんです。それを6月までには、めどをつけたい。それを議会と詰めたい」
みの「ここまでにした議会の責任は?」
橋下「いま検証してます」
みの「抵抗勢力はすごいんじゃないんですか」
橋下「大阪の自民・公明は理解してくれている。問題は施設で働いている人たちですね。最終的にはメスを入れるつもりですが」
ここで、番組は富田林市の救急患者受け入れ拒否の実態ルポを流した。行き着くところは、医師の不足と救急車の安易な利用だ。
橋下「医師をふやすのはむずかしい。大阪府を8つのブロックに分けて分担しようとしている。また医師も仕事に見合う報酬を考えないといけない」「もうひとつ、救急車の安易な利用が多すぎる。特に大阪は多い。だから、重症の人を救うためにも、軽症の人は有料にするとか、事務方に検討させたが、いまは難しいというので、なんとかしないといけないと思っている」
みの「8つのブロックとおっしゃいましたが」
橋下「いま大阪が初のモデルになるようにしようとしている。管轄は市町村長になるので、ぼくが頭を下げて回ってもいいと思っている」
末吉竹二郎が最後にひとこと。「会社は破産するとなくなるが、自治体は残る。税金も入ってくる。その使い方には、本当の改革が必要です」
みのが「テレビをどんどん利用して下さい」
とにかく、最初の3カ月という。まだ橋下知事はエネルギー充分のようだ。