番組開始後約1時間、8時54分の段階で、加藤浩次が「一番これに時間かけました」と半ばあきれ顔でスタジオの「盛り上がり」を報告した。
話題の主は、奈良で誕生した「平城遷都1300年祭」新キャラクターだ。立った「子供の大仏さま」のようないでたちで、頭にはシカの角が2本生えている。たらした右手を少し持ち上げ手の平を正面に向けたポーズは、奈良へいらっしゃいと誘っているようにも、何やら崇高な「真理」を示しているようにも見える。
テリー伊藤は「キモカワイイ系。インパクトある」と高く評価した。一方加藤は「かわいいですか?」と新キャラの持つ独特で微妙な雰囲気を伝えた。
新キャラの図柄は、J-CASTモノウォッチ記事「奈良『ご当地キャラ』にネット騒然 『ひこにゃん』超えるインパクト!」(2008年2月27日)で紹介している。記事では「可愛くない」「違和感がある」「よくやった」と賛否両論が渦巻いている現状を報告した。
スタジオでは、新キャラをデザインしたのは、彫刻家として著名な藪内佐斗司・東京芸術大教授だと報告。藪内教授にも話を聞き、新キャラは大仏さまではなく「童子」という「エネルギーの象徴」のようなものだ、と解説した。また、今回のデザイン募集などに主催者側が1000万円かけたことや愛称募集中であることも報告した。
かとうかず子は「1000万はかかりすぎ!」と異議を唱え、奈良で妊婦が、病院搬送先がなかなか見つからずに流産した件を引き合いに出した。するとテリーは、芸術と「救急車」を比較することに反対し、芸術は「(金が)かかっちゃうんです」と熱く語った。
愛称については八代英輝弁護士が「『藪内教授』はどうか」。加藤にふられたテリーは「考えてきます」と述べるにとどまった。
テリーの「守備範囲」を考えると、愛称ネーミングは「タダ」の仕事ではないのかもしれない。それをテリーの「プロ意識」と見ることもでき、少し感心した。来週あっさりネーミングを披露する可能性もあるが。
と、そんなこんなでスタジオは「エネルギー」に満ち溢れ、盛り上がったのだった。