「偽アイドルメール」疑惑がもたれている某出会い系サイトの続報で、同サイトの「現役サクラ」を名乗る男性が登場した。時給制で、現場「リーダー」の指示を受けてメールを打ち込むのだそうだ。
「手口」の一つは、「自分」が某男性アイドルであることを匂わせつつ、プライベートで参加しているかの様に装い、相手となる女性会員と頻繁にメールをやりとりする構図という。女性が「出会いにつながるはずのない」メールをやりとりする利用料をサイトの運営会社(A社)が「不当」に稼いでいるという訳だ。リポーター阿部祐二は「詐欺にあたるのでは」と指摘している。
「現役サクラ」の若そうな男性は、前回2007年12月11日のスッキリ放送内容をみて「罪悪感」から番組へ連絡を取ったのだという。給料の明細書を持参していた。一部を黒塗りにして「某人材派遣会社」から番組が「B社」としている会社へ「派遣」された形だ、と説明した。「現役サクラ」はB社で作業をし、A社のサイトで会員とメールのやりとりをするのだという。A社とB社の関係の有無が問題となる、という訳だ。
阿部はB社作業現場があるという都内雑居ビルへカメラなしで入った。が、「取材は電話で」と言われ、カメラの前へ戻り携帯電話でB社へかけた。電話に出た女性は結局「(取材などは)お断りするように言われている」。
次に阿部はA社へかけた。A社の社員だと名乗る男性が出た。阿部は、サクラとして雇われている男性から話を聞いた、と切り出した。相手男性は「弊社の?ですか?」「サクラはないですので」。阿部が質問趣旨を繰り返すと男性は「弊社の従業員じゃないはずなんです」と答えた。そして関係立証はなかなか難しいというまとめになった。
ここで気になったのは、A社男性がサクラについて「弊社の?」「弊社の従業員じゃないはず」と回答した点だ。実際、「現役サクラ」男性はA社の直接の従業員ではない。回答の中に「直接自分の会社でサクラ雇うようなヘタなことはせず、二重三重に間に他団体をはさんで下請けにやらせてますが」というニュアンスを読み取るのはうがち過ぎだろうか。某人材会社とA、Bの計3社がそれぞれの「関係」の有無についてどう回答するのかを知りたい気もする。続報が楽しみだ。
スタジオでは、テリー伊藤が「出会い系で結婚した、なんてのは100に1つ。怪しいのがほとんど」、加藤浩次は「一気にいけないのか」ともどかしがっていた。