この番組の司会加藤浩次は「内弁慶」なところがある。「外」では窺うような目付きで「~のような気もしますけどねェ」とオズオズ、探りながら――これは社会・政治ネタのとき。
芸能・エンタメでは一転する。辛く苦しく、つまらない仕事から「ウチ」に戻ったかのように、リラックスしてイキイキと奔放に発言する加藤。
その意味では、テレビ局のアナウンサーは芸能界「内」なのだろう。今日の番組では、東京マラソンに出場した日テレアナにダメ出し、吠えてみせた。
「宮崎アナとか、夏目アナ、鈴江さんとかね」と名前を挙げ、「出ることが前から決まって練習してたのに(タイムが)あまりに遅すぎる!」
日テレおよびスッキリ!!的には、「おバカアナ」の異名をとる宮崎宣子らが完走を果たしたのを美談調で取り上げていたなか、加藤はあえて苦言を呈する。「一生懸命練習している人、出られない人に失礼ですよ。もっとやんないと」。ちなみに宮崎のタイムは制限時間7時間ギリギリの6時間51分、鈴江と夏目が6時間34分であった。
「よくやったという感じはないですか?」。リポーターの大竹真のフリも、加藤の舌に潤滑油を注いだだけだった。「感動なんてまったくないですよ。練習不足なだけなんですから」