「宮内庁の長官がこういうことを会見でいうことなんですかね~」と、キャスターの小倉が疑問を呈した。宮内庁の羽毛田信吾長官が12月13日の定例会見で、皇太子さまに「諫言」ともいえる指摘をしたことへの感想だ。
『とくダネ!』によると、羽毛田長官の昨日の会見での発言は次のようだ。
「愛子さまが年長組に入られて以来、幼稚園をお休みになることも少なくなった。それなのに会いに来られないことを両陛下も心配されていると思う。会見でのお言葉を大切になさっていただきたい」
同長官はこの申し入れを皇太子さまに直接会って伝えた。これに対し皇太子さまは「努力したい」と話されたという。
実は、これには次のようないきさつがある。一昨年12月の誕生日会見で話された陛下のご発言だ。
「残念なことは、愛子は幼稚園生活をはじめたばかりで、風邪を引くことも多く、私どもと会う機会が少ないことです。いずれ会う機会が増えて、うち解けて話をすることを楽しみにしています」
これに皇太子さまは、昨年2月の誕生日会見で「天皇陛下の愛子に対するお気持ちを大切に受けとめて、これから両陛下にお会いする機会をつくっていきたいと思います」と、述べられた。
羽毛田長官は「しかし、その後も訪ねられる機会は増えていない」というのが今回の指摘の趣旨。昨年、皇太子さまが自発的に陛下のところを訪ねられたのは2~3回だったようだ。
何が理由か内情は全くわからないが、一般庶民なら何倍かの収穫を期待し、手土産を持ってヒョイヒョイと里帰りする。が、天皇家となると里帰りも大変なのかも・・・。
そこらに内情説明を端折っていきなり「諫言」とも聞こえる指摘を会見で明らかにされても、聞かされる方は戸惑う。
小倉の疑問に呼応し、政治ジャーナリストの上杉隆が「ちょっと踏み込みすぎたかな・・・と。こういう発言をするなら通常、情報公開等をやるべきではないか。解せない、中途半端な発言だ」と苦言を呈した。