注目の大阪府知事選は、橋下徹氏(38)が圧勝した。出馬する、しないのすったもんだから始まって、滑り出しこそ逆風気味だったが、政党色を消して「役人をけっ飛ばす」「府に嫌われている」「ボクを育ててくれた大阪」と動き回るうちに、流れをつかんだらしい。
負けた民主党は「知名度にやられた」といっているが、それだけではなさそうだ。小沢代表はじめ大物が続々乗り込み、がちがちの組織選挙をやったのが、どうやら裏目。熊谷貞俊氏(63)への票にはならなかった。大阪人は一筋縄ではない。
行く先々で人に囲まれる橋下、あまり寄りつかない熊谷、この対比は終盤いっそう顕著になった。その結果の、現役最年少知事の誕生である。
その橋下が中継で出演。スパモニの元レギュラーだったから、赤江珠緒も「おめでとうございます。橋下さんと中継するとは夢にも思わなかった」
山口一臣「どうでもいいけど、奥さん美人ですね」
「ハッハッ、ありがとうございます」
山口「民主は知名度にやられたといっているが」
「いや、大阪府民はそんなに甘くないと思う」
ここで、小木逸平がボードを出した。
「今年は子作りしません エネルギーを府庁改革に 4年間 下ネタやめます」とある。「橋下さんは、女性問題大丈夫ですか」
「まあ、結婚もしてますし、大丈夫」
赤緒「橋下さんには、40万%くらいいっていただかないと」
「ハッハッ、はいはい」
大阪の失業率はワースト2位、事業所の減少率ではワースト1位。橋下氏は大阪のセールスマンになるといっていたが‥‥何かと較べられそうな東国原宮崎県知事は、1年間に取材・出演500本。就任1週間で経済効果165億円だったが、「何をセールス?」と小木。
「トップセールスの意味が違う。一般の人にではなく、大阪の中小企業の良さ、技術を大企業相手に売り込むということ」
小木「ではテレビには出ない?」
「大阪のためになるのなら、テレビにも出ます。東国原知事と同じことしても大阪には効果がない」
赤江「大阪の借金は5兆円。悪玉といわれるのは、はこもの行政。このムダ遣いをどうする」
「必要のない施設は民営化、あるいは売却する。この選挙で183万票いただけたのだから、もし(府が)反対するのなら、それこそ府解体ですね」「大阪府議会の自民・公明はこれに賛成している。民主は労組で反対。国とは逆になっている。ここを見極めて立候補した」
赤江:「(収入の範囲で予算を立てるという橋下の方針は)ある意味では当たり前ですよね」
「民間では当たり前です。官と民の関係を縦の関係から横の関係に変えていく。破産の会社なんですから、ボーナスなしでは嫌だという人は辞めてもらう」
と、なかなかすっきりしてはいるのだが、本当の葛藤はこれから。やっぱり見物だ。