昨2007年7月、千葉市美浜区、幕張の浜近くで起きた自転車事故は、当時ワイドショーで異例の扱いの大きさを受けた。というのも、高校の自転車競技部の生徒二人が路上に違法駐車中の乗用車に次々と衝突し、死亡したからだ。
今日の番組によると、生徒たちが乗っていたのは「ピスト」と呼ばれる競輪などに使われる自転車。最高で時速60キロメートルも出るが、ブレーキは後輪用しかついてない。またスピードを出すために「もがき」と呼ばれる、下を向いた状態で運転することもあるという。
この事故の責任は誰がどうとるべきか。警察が捜査したところ、「関係した人すべてが罪に問われる」(笠井信輔アナ)これまた異例の事態となった。
まず違法駐車の運転手。車を停めた後、離れていたが、道交法違反のほか、「自動車運転過失致死傷容疑で書類送検」。「運転中」を想定した法律のため、弁護士によれば「起訴されれば難しい裁判になる」
事故で亡くなった生徒二人も道交法違反(安全運転義務違反、自転車の制動装置不備)の疑いで書類送検。
さらに部活動を監督する立場の顧問二人も、事故前の4年間に渡って走行練習に同行していなかったため、業務上過失致死容疑で書類送検。
安全意識の欠如が積み重なって起きた不幸な事故だったようだ。こうなると「一番悪いのか誰か」がハッキリしないため、スタジオのコメントは盛り上がらなかった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト