その「アイドル」は偽物だ! 女性狙った出会い系メール

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   女性が被害にあう出会い系サイトについて阿部祐二が報告した。男性アイドルをかたる「サクラ」と運営会社に取材した。

なぜ信じるのかが分からない

   まずは「被害女性」に電話取材した過去の映像を紹介した。女性は「1200万はいっちゃいました」。1200万「円」もつぎ込んだということなのだろう。相手の「アイドル」は「事務所には内緒」「業界内では言えない悩みがある」などと書き込んでいたそうだ。

   今回番組スタッフが女性側で登録すると、自分はアイドルだとする「サクラ」から反応があった。「サクラ」は、自分が出演したというドラマ名やラジオ番組の出演曜日、体格、イニシャルを告げ、特定のアイドルと思わせる内容を記載していた。しかし、着信時間から「本物」は公演中で、事務所取材も経た上で、番組はサクラだと断定した。

   サクラに対し、「サクラではないのか」というメールを送ると「違うよ、勘違いじゃない」ととぼけるメールを返信してきた。

   阿部がこのサイトの運営会社に電話取材した。しかし、電話口の女性は「登録したお客さま同士のやりとりは把握しておりません」「サクラは使っておりません」の一点張り。ちなみ記載された住所には、連絡取次ぎ事務所があるだけで運営会社本体はなかった。

   「元サクラ」という男性の証言も紹介された。パソコンが50台ぐらいある部屋でノルマがあり、月40~50万円の稼ぎになったという。しかし、口コミで仕事を紹介されたそうだ。スタジオで解説した阿部によると、会社から直接頼まれた訳ではない、という形を取ることで「うやむや」な部分があるのがポイントだと指摘した。

   スタジオの加藤浩次は、芸能人が自分に出会い系サイトでメールをくれる、なんていうことをなぜ信じるのかが「分からない」と首をしきりにかしげる。香山リカは「心にスキ間があって寂しい人だと、信じたい気持ちがある」「少しおかしい点があっても(自分に都合が)いいように解釈して信じてしまう」と解説した。

   一番気になったのは、「1回数百円」と番組で説明されたメールのやりとりを一体何回やれば1200万円の「被害」になるか、だった。円じゃなく「ポイント」かも?

文   赤坂和郎| 似顔絵 池田マコト
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