トランポリンの元オリンピック選手、中田大輔選手(33)を8年間にわたって追い回した41歳の女性が逮捕された。その恐怖を初めてカメラに語った。
多いときは日に100通のメール。通算3000通。MOMOと名乗って、「MOMOとDaiの赤ちゃんは、オリンピックに間に合うのかな?」といった調子。練習でも、世界大会でも会場正面に目立つピンクの服装でやってきて、トランポリンで飛び上がったときに「目が合ってしまう。集中できなかった」
いちばん恐かったのは、04年にひき逃げにあって入院中。集中治療室から出たばかりで面会謝絶のなか、目をあけたらいた。手を握られても身動きもできず。「すごい恐かった」
「ボクはお断りしたのですが、『ニセの中田からメールがきた』とか」と中田選手。さらに、中田選手の周辺にも「妨害しているのはお前だ」と乗り込んできたり。女は逮捕後も、「ストーカーはしていない」「中田との恋愛関係は成り立っている」とまったく反省の色はないのだとか。
中年女性による年下の男性へのストーカー行為が数年前からふえているのだそうだ。あるカウンセラーは年間約70件の相談の半数は男性から、女性のストーカーの方が過激だという。
・会社員の玄関に毎朝手作り弁当。何度断っても続いた。
・日に50回もの無言電話。断ったら自宅にくるようになった。
・オフィスのデスクに突然、見覚えのない葬式の遺影が。「親が死んだのはあなたのせいだ」
さらに自転車でぶつかってきた。会社のロッカーの背広を切られた。
「純粋なので、罪悪感がない」と、カウンセラーがいう。このカウンセラー、「わたしもストーカーだったから、よくわかる。だからカウンセリングできるんですよ」「待ち伏せ、つきまとい、電話日に100回。だって結婚しようとした相手が他の女とつき合ったから」というんだから、なにやらこわい話。だが、その境界線をこういう。
・3日まっても連絡がなかったら、その人は自分を愛してない。
・1日に3回以上、用もないのに電話、メールする人はストーカー的。
「動機がメンタルなものなので、加害者に対するケアが必要だ」というのだが。
中田選手は、「だれがとめてくれるんだろう。むしろこれからの方がこわい」といっている。
吉永みち子は「行為そのものを認めてないとなると、出てきてからが怖い。結婚しようとしてもその相手に何されるかと思うと、人生凍っちゃう」
山口一臣も「加害者をケアしないといけないのがよくわかった」
「ストーカーだと思ってないわけですからね」と小木逸平。
橋下徹も「懲役1年以下の懲役だけど、入っても直らないんですから、罰を与えるだけじゃなくて考えないと」といったものの、答えはだれも出せず。
そんな女に会わないことを、祈るしかないのか。