スパモニオンブズマンは告発する。<公金=特権>のあきれた構図にメスを入れる。
「またあきれた実態が明らかになりました」(赤江珠緒)
この日、放映の一部分を切り取ってみよう。
「欧州視察、これはただの旅行じゃないですか」(坂井一郎リポーター)
「そうですね」(井坂元土浦市議会議員)
「それも公金で行ったのは問題でしょう」(坂井)
「そんなことをいったら、議員はどこにも行けないよ」(井坂)
<魅惑の東欧4か国周遊モニターツアー8日間>公費でひとり総額31万円強のパック旅行に出かけた議員は、インタビューに答えた。
「有意義でしたね」。その内容は「城址には必ず立ち寄った」「地平線まで見渡せる広大な大平原、その中の森や市街は圧巻だった」・・・
井坂議員は引退を決めていた。卒業旅行だった。自費ではない。なんでその旅費が税金なの?
地方行政をあずかる議員の単なる旅行だ。視察という名目の税金くすね。
その上でしれーッと「有意義でしたね」といってのけるくらいだから、自覚や反省する気はさらさらないようだ。
“氷山の一角”は日本列島どこにもある。この日のターゲットは茨城・土浦市。画面で中田正広議員が深々と頭を下げていた。方角はテレビカメラに向かっている。カメラにお詫びしてどうなるんだろう。
行ってもいない政務調査費をでっち上げ、そのカネ113万円を騙し取った・・・
今年の2月、市議会市民クラブ所属の12人が、3日間で高知県の7カ所を視察旅行した。
市民オンブズマンいばらぎがチェックしたところ「出かけた証拠がひとつもない」と結論。架空の政務調査費、すなわち税金ドロ。
「明らかな有印文書偽造です。それよりも税金の横領ということになりますね」(萩谷麻衣子・弁護士)
「横行してます。われわれ選挙民は中央の政治と同じく、税金の使い道についてきびしくチェックしなければ・・・」(鳥越俊太郎)
テレビカメラに平身低頭してすまされない醜悪な実態だ。