MVPノリ「年俸400万円」 みのもんた「3時間で600万」

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   本日の“TBSの朝の顔”はやはり眠いのだろう。5時半だ。目をこすって派手なBGMにノリノリで登場。グレーのスーツに桃色のシャツ、胸ハンカチ。その顔は桃をこんがりと七色のネオンで焼いた・・・赤茶けた桃色。

みの(笑い)

   「さて、皆さん、(テニスの)ヒンギスです。いきなりの現役引退です。強かった、キレイだった。ところが(声をひそめて)コカインですよ」

   ――屋外にいる天気キャスターの根本美緒を呼ぶ。

   「根本く~ん、あ、ボタンがひとつはずれてる・・・お疲れさまァ」フル・サービスの電波ホスト。

   メインメニューは落合中日が“変則完全試合”で“53年ぶりの日本一”・・・そしてMVP中村紀洋の“涙のお立ち台”――みのは中日の春の沖縄キャンプを訪問したりして親近感があるらしい。「どっかんとお祝いしよう」

   メディアとして「おいしい」のはMVP男の泣ける話だ。「ナシ」→「205」→「99」→そして晴れ舞台でMVP。その背番号ストーリーだ。みの語ではこうなる。

   「凄いや。泣いてましたね。1年前までは三好青海入道みたいだった。その男が、背番号ナシの育成選手枠でもいい、現役でやりたいと。年俸400万円ですよ。5億円といわれていた選手ですよ」

   年俸400万円を強調するので、みのもんたの収入というか、稼ぎっぷりはどうなってるのか。たまたま資料があった(週刊文春2007・3・15号)ので引用しよう。

   <芸能レポーターの梨本勝氏の解説によると、朝ズバッ!のギャラが600万。月曜から金曜までだから1週で3000万円><だから銀座で飲む際にポーターに渡すチップが10万円>

   1年前の中村紀洋は5億円だった。いま400万円で感涙。この落差が「おいしい」と番組でいただくみのもんた。3時間で600万!だからどうしたといわれれば無言になってしまう。

   中日の53年前ぶりの日本一・・・番組は前回優勝の昭和29年(1954年)の時代背景を盛りつけた。映画は「七人の侍」「ローマの休日」「ゴジラ」・・・流行歌は「お富さん」。

   みのは「♪粋な黒塀、見越しの松にィ」と鼻歌サービスして「後ほど忘年会の打ち合わせでもしよう。よろしくね」あくまでも軽くて薄い。

   テレビ界の軽薄日本一にボーゼンとするばかりだ。

文   初代不良家| 似顔絵 池田マコト
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